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LIGHT & DISHES Lab. ラボディナー会 Vol.2 〈レポート〉

11月14日(火)に〈LIGHT & DISHES Lab. ラボディナー会 Vol.2〉を開催しました。この事業では、月に1度さまざまな分野で活躍するゲストスピーカーを迎え、共に食卓を囲みながらそれぞれの世界観を学び合う会です。今回のテーマは「旅:22世紀に残すべき価値」。ゲストに、ジャーナリストの林信行さん(通称:ノビさん)をお迎えいたしました。

最先端のテクノロジーを追いかけて

2007年初代iPhoneの発売当時、ノビさんは日本で誰よりも早く取材、本の執筆を行います。「Appleの製品は、デザイン性が高く、緻密で無駄がない。”より少ないもので、より多くをなす” というバックミンスター・フラーをはじめとする偉人たちの考えに基づいて作られています。創業者スティーブ・ジョブズの ”時折、革命的な製品が出てきてすべてを変えてしまう” という言葉が示すように、人類を前進させたのがAppleです。」とノビさんは話します。こうしたスマートフォンが私たちの生活を便利かつ新しいエンターテインメントで充実させ、SNSの普及が災害支援等に役立つなど、良い働きを見せる一方で、デマや詐欺、犯罪に利用されるケースが急激に増加。いつしかから「デジタルテクノロジーを推奨してきたのは世の中にとって良いことだったのだろうか?」と思うようになったノビさんの取材範囲は、IT・テクノロジーの一側面から、アートやデザインにまで広がりを見せることとなりました。

己の輪郭を知る

人工知能が急速な発展を見せる今、AI時代を生きる人類はどこへ向かうのか?私たちに問いかけています。ノビさんの大事にしている指標の一つが、“己の輪郭を知ること”。「人は〈好き〉〈嫌い〉を判断することが何よりも早い。人は異質なものや、未知なものと出会うことで、自分の〈好き〉〈嫌い〉が見えてくる。そうすることで己の輪郭を知ることができる。」と語ります。Twitter(現:X)が創設された当初から、取材先や旅先で目にしたものや、想いの発信にTwitterを利用し続けているノビさん。そのノビさんの輪郭で捉えたリアルタイムの最新情報と感度の鋭いメッセージのツイートは、25万人フォロワーを持つ理由の最たるもの。固定ツイートには「情報よりもインスピレーションを与える存在になりたい。情報は消費されてしまうものだが、インスピレーションはその人の血肉となって受け手に残る。」と記しています。

編集後記

私たちは文明の利器を上手に使いこなしながらも、多くの情報に翻弄されることなく、柔軟な思考と身体感覚を忘れてはならないということを強く思い知らされました。トーク後には、ノビさんを囲みながら、ご参加くださった皆様とそれぞれの旅について語り合いました。初対面の方がほとんどですが不思議とそう感じさせない、まさに初めての出会いから”己を知ること”に繋がる機会になりました。次回もどうぞよろしくお願い致します。(LIGHT & DISHES / 吉原千晶)

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