2018.05.20LIGHT &DISHES オリジナル照明”One Candela/ワンカンデラ” 〜 story 1.


photo : Masaya Yoshimura

去年11月に試作完成のお披露目会をしてから約半年が経ち、2018年5月7日より正式に発売スタートしました。
「オリジナルの照明器具をつくりたい。」 これは、照明の分野の記事を書いたり、照明の相談を少しづつ受けるようになってきた時から自然と湧き上がってきた思いです。


photo : Masaya Yoshimura

飲食店たにたやをやっていく中、訪れるお客さんたちとの会話から気づくこと。いかに照明が空間に与える影響が大きいかを目の前で気づかされるのです。そして、自分が考えていた以上に照明や光のことが伝わってないことを痛感しました。インテリアの中でも、家具やファブリックはわかりやすいと本当に羨ましくも思ったり。では、この状況を深刻に受け止めている照明に携わっている人たちが、どれだけいるのか、など、、とにかく、思い浮かんだことはもっと多くて、少し気が遠くなったのを覚えています。これは、実際に「もの」を、実物をつくるプロセスから私自身一から体感、体験していていくことが伝えるための一歩と思いました。会社員時代、照明をつくり販売していた”メーカー”に十数年勤めていたにも関わらずリアルに状況を掴めてなかったことも知るのですが、そんな気持ちを胸に始めたプロジェクトでした。


photo : Masaya Yoshimura

まず、最初につくりたいイメージはありました。私の照明プロフィールの代表でもある本物のキャンドルをランプシェードにした照明。食を囲む時に心地よい光。
LIGHT&DISHESを体現するようなあかりをつくりたいと思いました。去年3月に、たにたやの店舗デザインをしていただいたインテリアデザイナー、bazikの滝澤さんに会いに行き相談し、パーソナルな空間やシチュエーションで使うならこのスタイルが良いのではと、いくつかのデザインを提案してもらいました。それから数回やりとりをしてプロダクト設計を進めていくのですが、どうしても使用したい機能があり、それが”コードレス”機能。一番肝心な部分でもあります。


photo : Masaya Yoshimura

去年4月にミラノサローネ / ユーロルーチェに行った時のこと。見本市会場のユーロルーチェのホールに出展している世界的に認知の高いブランドでは、誰もが知るベストセラーのものがLED化されコードレスになっているのを目にします。やはり置き式のスタンドライトこそコードレスが潮流なのだと。ミラノ市内のフオーリサローネと言われる会場各所、照明ブランド自社のショールームでもコードレス照明を目にするのです。そしてロッサーナ・オルランディで日本のブランド、アンビエンテックさんの出展に出会いました。アンビエンテックさんはコードレス照明専門の照明ブランド。製品のクオリティの高さは見てすぐにわかりました。”協力してもらいたい”と率直に思い、ミラノサローネ/ユーロルーチェのレポート記事の取材申し込みをしようと思い、帰国してすぐにアンビエンテックの社長、久野さんにコンタクトしました。取材を通して、コードレス機能を提供していただくお願いをと。ただ、自分のプロダクトの機能に使いたいからということだけではなく、伝わってない照明のことを伝わるようにするためのプロジェクトなのだということを説明して理解をしてもらえたらということを強く伝えました。

そして、並行してアンビエンテックさんの製品をLIGHT&DISHESのセレクトとして販売することも提案して、記事のこと、オリジナル製品のことを説明していきました。その後諸々承諾してもらうのですが、気持ちが伝わったのだと、本当に感謝する瞬間でした。

久野さんは、もともと水中撮影に使われるカメラ機材、撮影するための照明をつくる製造を請け負っていましたが、大手カメラブランドの方向性も変化して行き製造需要が減少し始めた時、自身のブランドを立ち上げて行きます。すでにコードレス機能を技術として持っていましたから水中撮影の照明ブランドRGBlue でオリジナル照明のスタートを切ります。インテリアにも関心のあった久野さんは、インテリアの照明ブランド、アンビエンテックをさらに立ち上げて行きます。国内でコードレス専門の照明ブランドとしては唯一無二の市場を築いていくのです。
WebマガジンAXISの連載で取材した記事では、「トレンドを意識せず、自分が欲しいと思うものをつくっていきたい」と話しています。

久野さんは海外でのビジネスをすでに視野に入れていますから、考える視点が既存の国内の照明メーカーとは真逆なのです。
今では、海外の照明ブランドが製品のPVをつくるのは当たり前になってきましたが、アンビエンテックも製品PVをつくっています。

久野さんは、私の目指す照明の”伝えていく”というコンセプトを快く理解してくれて、アンビエンテックとしてコードレス機能を伴う光源部材を供給してくれました。
並びに、私は心強い同志を得ることができ前に進むことができたのです。”ものつくり”をしていくということは、どこまでも独自のフィロソフィ、揺るがない信念、ゆずれないこだわりを持つこと。これがなければいけないと思っています。それが、オリジナルの世界観をもつ”ブランド”になっていくことだと。そこに規模の大小を測るのはナンセンスなこと。私は、久野さんのアクションと考え方、目指す方向性にとても共感し、このような世界観をもつ”ブランド”という概念をしっかりと持っていくことの大切さを忘れないようにしようと思ったのです。

製品名、One Candela / ワンカンデラ は、久野さんとやりとりをしている時アドバイスをもらって決めました。光の単位であるcd(カンデラ)はロウソクの炎の明るさからきている単位でもあり、ここから照明のことをわかりやすく伝えていくためのツールとしてはぴったりだと思いました。
プロダクト詳細はこちら
限定30個の生産です。現在2018.5.20時点で残り25個となりました。追加生産はしません。ご希望の方は、info@lightanddishes.com までお知らせください。

次回のブログでは、Story 2.キャンドルのランプシェードについてを予定しています。